脊椎・脊髄の専門医療
脊椎とは頭蓋を支え、体の支柱となる背骨のことです。脊椎はさらに、骨性のトンネルを形成し、脳から下降してくる太い神経である脊髄を保護しています。脊椎は頭蓋側から頚椎(けいつい)、胸椎、腰椎、仙椎に分けられます。
当院では、全脊椎・脊髄の疾患、外傷を診療の対象としています。当院の脊椎・脊髄を専門としている医師は現在11名です。日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医の資格を持つ医師がそれぞれ11名、8名、3名おります。
令和7年度の脊椎・脊髄手術件数は1309件で、内訳は腰椎変性疾患(脊柱管狭窄症、すべり症など)654件、腰椎椎間板ヘルニア167件、頚椎(後縦靭帯骨化症含む)200件、胸椎(後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症含む)39件、骨粗鬆症性圧迫骨折42件、特発性側弯症29件、脊髄刺激装置埋込術70件、脊椎外傷29件、脊髄腫瘍19件などです。
特に、側弯症、脊椎カリエス、脊椎脊髄損傷に関しては、これらの疾患、外傷を受け入れ治療する病院が少ない中、積極的に受け入れ治療を行っています。手術法では、椎弓根スクリューを用いたPLIF(後方経路腰椎椎体間固定)などの後方手術はもちろん、頚椎から仙椎に至る前方固定術などの前方手術も脊椎外傷、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、側弯や脊椎カリエスなどを対象に行っています。
当院の特色の一つに脊髄損傷病棟があります。脊髄損傷患者の初期治療から自立に向けてのリハビリテーション、家屋改造のアドバイスまで、総合的な医療、サービスを提供しています。
当科では豊富な人材を活かし、専門性の高いチーム医療を実践し、積極的に手術を行っていますが、保存的治療をないがしろにせず、保存的治療が無効な例にのみ手術を行うという原則を常に心がけております。




